(10)あるいはYouTubeへの批評

さっき横臥して携帯で「夕暮れツイッター」を流し且つ鑑賞し、私の脳内にて些か述懐が起った。自然とである。 細かい言葉の細密な組み立てには、全然辟易する。そこで説明ということは須らく控えるべきことと悟ることが出来る。 よって以下に続ける随筆を私…

(9)新年とオタク

話を切りだすに於て、もう遂に旨い年明けが来た一件。今まで生きてきて「冬休み」というものは、兎角正月と言えば金が得られるというばかり。昔読んだ『二十世紀少年』に小か中か嘗て生徒であった時の回想シーンがあり、少年らは喪中だかによって親も親戚も…

(8)趣味の社会化

言行一致を心がけて、慎み且つ厳粛に決めて置こう。今回の記事は短く済ませる。字数は二千程度とする。 さっき飯を買って持ち帰って家で喰った。厭世家の私にはこれだけでも無論疲労を呼び込むことであった。今ちょうど元気が減らされた感を覚えているが、私…

(7)鑑賞の難易度

まあ年末になっている。個人の状況は措くとして、世界としては年末という状況を敢えて私に見せてくる。とまあそのような感が起るけれども、実際には世界は敢えてするのではない。 余り道家めいてくると詰らない。そこで初めに面白いことから言って置くと、久…

長編ならず その3

しかし記事に出る段でもないな。この場では共有し難い身であるし。 信憑性のない言ではあるが、どうもこれからネットは軽くしそうに見える。そういう前途を認識する。予覚する。 問題は結構ある。問題とはネットの問題だ。私はどうも長らくネットが出来た。…

作者限界(主題不明、未完)

注。以下は皮肉なことに、長編制作中もともとの書き始めた訳とか、書いていて決めてあった設定とか錯綜して、もうこれについて考えることに挫折した結果、仕方なく掲げる未完の稿である。 伊藤は享楽的なのだが、実際のところは時間を楽しむ才能と言わんより…

(6)ストーリーとは何か

まあこのシリーズも第六回ということで、大学生の私は読者というものの殆ど不在である現前を可笑しく思う。 一つツイッターで度たびカフカの名を出す件に触れて置こう。カフカは、まあ記号として何か喚起してくる所があるのだ。重要なのは、その記号としての…

(5)解釈について

どうもさして長いものは書けない。そういう気がしている。 私の人生は情緒を主体としている。ゆえにその情緒の持つ性質が辿る道と軌を一にすると読める。思うに情緒の性質とは、不断に動いて取り留めのない所に顕著だと言えて、全くつれづれなるものの一つ一…

(4)これ切りの関係

まず何か書いて置こうと思い立つ。その時点では、純粋に次いで主題へ設けるものの意識を移す。 以上のことは虚偽に当る。いま私は、何か錯誤していま居る場にしか私は居られないと感じた。そこでそこで書くことにした。正確には著すのでもなければ、書き記す…

(3)勘定という病

勘定。私は有益なものを書こう。この意志が既に、敢えて勘定を以て行うという、前提を兼ねている。予て益無益の問題には長らく頭を擡げてきた。どうもさっきから朦朧としている。仕方がないから、とりあえず手に付く事項から相手にして行こうと思う。 筆が乗…

(2)匿名者の憂鬱

何もかも過不足なく現行である。日づけが回る頃に書く。 かにパルサーの俺ガイル論を読み返した。そういえば当時の私は感化されてアニメだけ見たのだった。今度本屋へ出向けたら須らく購うべきは全巻かも知れない。それだけ再び感じ入った。高二の六月なんて…

裂空伝(1)

十月十七日木曜。正午を少し過ぎた。 特に記録すべき条は無いことから確認して置く。いま私は公募向けを一作制作している。実生活では順当な過程の中にのみある。 さて電脳という凡そ人の分身であるところの存在を、自ら紹介するには時間は掛からない。睡姦…

「制作中の作品」解題

人と話す際、殆ど事前に考える。 何を言うか決めてないと覚束ない。あると実際に出来る。そういう癖が思い遣られる。いま俺を措定して癖の罹患者とすることは得ない。ではどの様にこの癖を引き合いに出すかと言えば、俺は作文では絶対にこの癖に拘う規定なの…

制作中の作品

無用の友人宅。菅沼はそこを訪ねた。一対一である。 相手は少なからず動揺した顔を見せた。客観的に言えば殆ど菅沼が圧倒しに来た恰好である。第一菅沼の方が長身である。部屋着なのに相手は淑女の出で立ちにして、人生に気力の抜けない引き締った表情をする…

常句

さて今回の失敗作は確か春先に書いた。 これは思いつきで上げる。字数稼ぎで甚だ慣例冗漫に見える。需要と言えば俺に憧れているやつは喜ぶだろう。しかし俺はそういえば人に好かれることが嫌いだった。 そうだそうだ、俺は人に好かれたくなかったっけ。これ…

失敗作

はじめに ふた月はかけたけれども、その出来はしくじった。公募に出すも秘蔵とするもいずれ益に利することは見込めない。ぼ〇ろSSよりは?これは要するに字数の問題で、俺はしかし長くする必然性に苦しむ。別に短編ばっか作っていていい。相場の決りで見れば…